ながぁい宇宙での休日

 

SIM#03でのこと。DAY OFF(デイオフ)―宇宙での最低限の生活を保ちながらも休養を取る日。そんな日に予想外のことが起こる・・・

 

16:00CAPCOMからエアロックの電気の異常が見受けられると連絡が入る。ちなみにこの時間はクルーG1の就寝時間。一度チェックを行うものの異常は見受けられなかったがまだ解決せず。再チェックの際に電灯落ち確認。すぐ復旧したもののまたまたWifiトラブル発生。直接宇宙生活に影響は無かったが立て続けのトラブル。気づけば20:00を回る。

初めてのDAYOFFがながぁい一日となった。

 

宇宙の休暇とはそういうことなのだ。この船は4人しかいない。安全の確保が最優先だ。

丁度トラブル発生の前、宇宙船内でできることは何だろうと考えていた。その答えは皮肉にもすぐわかる。“把握すること”だ。このあとわたしは狭い船内のはずなのに、電気の数やモノの配置など、何も把握していないことに気づく。宇宙生活での“異常”という言葉の重さを理解した瞬間だった。


Organizeする

 

オーガナイズ 配置をすること。自分の部屋を模様替えする。自分好みの部屋にすることはあると思う。宇宙船の生活ももう4日目。ものも場所やそれぞれの席も徐々に決まり、生活感が出てきた。

 

 

「生活に必要な配置をする」ということは日常においてあまり意識をすることはないのではないか。しかし意識して考えてみると、一般的な家では家族が集まるリビングに娯楽のためのテレビを置いたり、書斎には机の横に本棚を置いたり、生活の必要に応じて人はモノを配置していることがわかる。

 

では宇宙においてはどうか。船内には2着の宇宙服と2つのレスキューボールがある。SIM#04のミーティングではこの配置について考えることになった。それぞれ別の場所に置くか、宇宙服とレスキューボールセットにしておくかという組み合わせの問題。それから空気漏れなど、緊急時においてどの場所のリスクが一番高いか。そのような様々な状況を想像・想定して最善の策を模索する。アイデアを出しても次の問題にぶつかり、一つずつ問題をつぶす。それでもまた出てくる問題。“人の安全を配置する”という考え方を初めて意識するのだった。

ジャーナリスト 高階美鈴

 


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