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SHIRASEの甲板で最後の地球の空気を吸い、4人のクルーは宇宙船に乗り込んだ。

会って3日も経たない、職業も年齢もバラバラのメンバーがこれから16日間にわたる火星への旅に向かう。

 

わたしは準備段階で衣類、食料や食器などを整理した。山のように積まれる段ボールに入っていた食品はフリーズドライの味噌汁からパスタ、リゾットなどやレトルトのもの。衣類はダウンから靴下まで用意されている。

 

それから開始前、関わってくれている人の一部に挨拶した。この数週間のために想像の超える範囲の人がこの実験を応援し、支援をしてくれていることを知った。

最後のディレクター村上の挨拶に込められた「ありがとう」の意味をこれからの生活で私たちは実感していくのかもしれない。

 

みんなの思いがこもった最高級の“遊び”が始まる。

ジャーナリスト 高階美鈴


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